カウンセリングの主な進め方

患者の状態を正しく理解するのが目的


うつ病治療におけるカウンセリングは患者の精神状態を客観的に判断するための重要な行為です。同じうつ病でもその症状は人それぞれなので、最適な治療の方法も異なります。カウンセリングは正しい治療の方法を選択するためにも決して疎かにはできない行為なのです。カウンセリングの進め方で多いのが、話の内容を問わず、患者にとにかく話をさせる方法です。胸の内に溜め込んでいる様々な感情を吐き出させて、その内容で患者の精神状態を把握します。文章にまとめさせる方法もありますが、文字として記す際に必要な事柄を省いたり、逆に余計な装飾を加えることがあるので最善とは言えません。その点、患者自身の口で語ってもらう方法は取捨選択の無い正直な言葉を聞くことができます。

緊張や不安を与えずにリラックスさせる


うつ病を患う人は自分自身を厳しく縛り付けて緊張を強いる傾向があります。些細な事柄にも独自のルールを設け、それが守られないことに苛立ちや喪失感を覚え、遂にはうつ病の状態に至ってしまうのです。カウンセリングではその自罰的な思考パターンを把握し、自分自身に無意味な緊張や不安をもたらさないように誘導します。些細なミスを気にせず、余計なルールを作らないことの重要性を理解させるのがうつ病患者に適したカウンセリングですが、そのことを理解させるのは決して容易ではありません。うつ病を患う人は他者からの物言いに対して強く緊張してしまうのが理由です。相手を信頼していないとより強く緊張する傾向があるので、治療をする側が患者に信頼されることが重要になります。